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2018.12.16

クコの実 ~不老長寿の神薬~【後編】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

「不老長寿の神薬」シリーズも、今回で最後となります。

中編でもお話しましたが、
中医学では、クコの実は主に
「滋補肝腎(じほかんじん:肝と腎の機能を補う)」
「養血明目(ようけつめいもく:血を補って目の機能を回復する)」
という効能があるとされています。

今回は「養血明目」について説明します。

 

◆クコの実は、女性の味方

「肝と目は、とても深い関係がある」ということを
聞いたことはありませんか?

これ、実は中医学の考え方なんです。

専門用語では
「肝は目に開竅(かいきょう)する」と言います。

鍼灸で治療に用いる「経絡(けいらく)」とは、
各臓器の作用を全身に及ぼしたり、
経絡に与えられた刺激を臓器に伝える役割を果たす道です。

そして、肝の経絡(肝経)は、
足の親指の先端から下腿の内側を上って肝とつながり、
さらに上に行って目を通り、
頭のてっぺんまで流れています。

中医学では、肝は血液を溜める働きを持っていて、
その血液は肝経を通って目に送られ、
目を滋養しているんです。

つまり、
肝臓が肝経を通じて
目にキチンと血液を送りこむことができれば、
目は正常に機能するということです。

クコの実の薬効の一つである「養血明目」とは、
「肝臓に溜められている血液の量を補う(養う)ことで
目の機能を回復させる」
ということなんです。

こうなると、血液を毎月体外に排出するサイクルを持つ女性に
ドライアイが多いのも分かりますよね。

また、栄養学的にも白内障に有効な「ゼアキサンチン」や
眼精疲労回復効果のある「カロチン」が
クコの実に含まれています。

ドライアイや生理不順に悩む女性にとって、
クコの実は心強い味方になってくれます。

お試しになってみてください