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2020.07.16

【感染症対策 その2】陰陵泉で高温多湿を乗り切る

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回は、高温多湿の時期に身体を守ってくれる
大切なツボをご紹介いたします。

「陰陵泉(いんりょうせん)」と言います。

<高温多湿の時期に陰陵泉に施灸をする意義>
陰陵泉は、体内の余分な水分を尿として
排泄する作用のあるツボです。

7月以降の高温多湿の時期に入ると、
汗で失われた水分を補うと同時に、
余分な水分を排泄し
湿気を溜め込まないようにしなければなりません。

そのため、
このツボを高温多湿の時期に日常的に刺激すると、
水分代謝を促進し、湿気から身体を守ってくれます。

湿気が強くなると倦怠感が出てくる方や
顔や足がむくみやすい方、痰がからみやすい方は、
このツボへの刺激が効果的です。

さらに、消化器を整える効果が高く、
お腹を下しやすい方にも
最適なツボと言えるでしょう。

そのため、足三里同様、継続的に刺激すると、
食物から栄養分を取り出して
全身に回せるようになるため、
病気になりにくい身体になるだけではなく、
病気の回復も早くなります。

<陰陵泉の位置>
「陰陵泉」は、脚の内側の骨を
なぞりながら上がっていくと、
指がぶつかるところです。

その近辺で、軽く押して一番痛いところや、
しこりが気になるところに
お灸をしてみてください。

<留意点>
①市販の「せんねん灸」で十分です。
シールで固定できますので、安全性も高く、
手軽に施灸できます
(お持ちでない方は、当院にて安価でお譲りしております)。

②お灸が、我慢が必要なくらいの熱さになってきたら、
無理せずにお外しください。

③お身体の状態が悪いときは、熱さを感じないこともあります。
その際は、熱さを感じるまで何回か施灸を続けてください。

④お灸を外す際は、台座が熱くなっておりますので、
お気をつけください。
灰皿などの受け皿をそばに置いた状態で外すと、
良いでしょう。

⑤可能であれば午前9時から11時の間に
お灸をするのが最も効果的です。
この時間帯に多少のお時間がある場合は、
できるだけこの時間内に施灸してみてください。

新型コロナウィルスは、
湿気に強い「湿邪」とされています。
体内の湿気を取り除き、感染しにくい身体、
感染しても重症化しない健康な身体を作りましょう!